岡崎市と岡崎市立中央図書館に宛てた質問メール

 
 以下の内容で送付した。



 
 前略 お世話になっております,(本名) と申します。
 先日来,何度かお電話差し上げておりますところ,館長がご不在であること,
副館長氏の不誠実な対応,九月一日の見解をもって他の回答は無いとのことを
受けまして,メールを差し上げる次第です。
 七月二十八日に送付したメールにもご回答頂けない状況において,「問い合
わせはメールにてお願いします」等と指示されましたが,前述の通り不誠実な
現状がありますので,電話にての問い合わせと平行してメールを差し上げます。
 
 早速,本題に入らせていただきます。
 
 まず,りぶらの成り立ちについて,ご存知の通り,まちづくり交付金が使わ
れております。まちづくり交付金は国庫からの支出となっています。国庫とは
これすなわち国税です。つまり,私たちの血税をもって,りぶらの施設は成り
立っているといえます。
 
 私たち国民は,その納めた税の使い道について,問いただす権利を持ってい
ます。
 
 続きまして図書館の自由に関する宣言を紐解きます。
 最初に高らかに謳い上げられている宣言は以下のようになっています。
 
 「図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設
を提供することをもっとも重要な任務とする。」
 
 その意として次の言葉が挙げられています。
 
 「すべての国民は、いつでもその必要とする資料を入手し利用する権利を有
する。この権利を社会的に保障することは、すなわち知る自由を保障すること
である。図書館は、まさにこのことに責任を負う機関である。」
 
 以上二つの権利,すなわち税の使い道を知り,正す権利と,知る権利,これ
をもって,九月一日の見解において触れられていない,あるいは明確ではない
部分について,一国民として,ご質問差し上げるものです。
 国税によって構築されたシステムについて,また,国税によって建設された
図書館の運営について,私は知る権利を行使いたします。
 図書館の自由に関する宣言を背景に,誠実なるご回答が頂けるものと期待い
たします。
 
 以下に質問を列挙致します。電話でも質問を致しますので,ご回答ください。
 
 ・新着図書データベースへの大量アクセスとは,データベースへの直接のア
  クセスのことでしょうか。お答えください。
 ・市民からの苦情,問い合わせは何度あり,それは何月の何日でしたでしょ
  うか。お答えください。
 ・大量のアクセスとは,どの程度のものだとお考えでしょうか。具体的にお
  答えください。
 ・他の利用者に考慮するとは,一体どのような考慮を指しているのか,具体
  的にお答えください。
 ・最初に警察に相談した日時を正確にお答えください。何日の何時何分かが
  必要です。
 ・八月二十一日報道対応において「男性のプログラムに違法性は無い」と言
  及されましたが,その認識はいつからお持ちになられたのか,お答えくだ
  さい。
 ・最初に警察に相談する際に,業者とどのような相談をしたのか,具体的に
  お答えください。
 ・被害届を出すように勧められたのは,どこに所属している警官からですが,
  具体的にお答えください。
 ・大量の図書データ情報を入手できるような状態を想定していなかったのは,
  MDIS ですか,図書館ですか,お答えください。
 ・保守契約に瑕疵担保は含まれていましたでしょうか。お答えください。
 ・業者が,被害届を出す前に不具合を認識していた可能性があります。すで
  にウェブ上で指摘されていることですが,それを鑑みて,被害届が妥当で
  あったとお考えでしょうか。お答えください。
 ・robots.txt が三月二十日十五時十四分五十三秒に更新されています。こ
  れは業者が他の図書館で不具合を隠すために行った措置と一致します。こ
  れについてどのようにお考えでしょうか。お答えください。
 ・大阪府貝塚市で,2009年までに同じシステムで同じ障害が起きたとき,
  MDIS は障害として対応していました。これをどのように判断するか,お
  答えください。
 ・攻撃だ,と考えたのは,MDIS がそう言ったのですか,図書館がログを見
  て判断したのですか,お答えください。
 ・実際に被害を確認した日はいつですか,何回ですか,正確に全ての日時を
  お答えください。
 ・業者は全ての被害確認に立ち会ったのかどうか,お答えください。立ち会っ
  ていない日があるなら,それはいつだったかについてもお答えください。
 ・警察官と,この人ですかと四名確認したのは何日か,お答えください。
 ・そのときの令状の名目,または照会書の名目はなんでしたか,お答えくだ
  さい。
 ・図書館側は「令状をもった捜査が行われた事はない」と言っていますが,
  事実かどうかお答えください。
 ・四月以降,状況は確認しましたか,それはいつですか,全ての日時につい
  てお答えください。
 ・四月二日に,警察のほうから図書館に連絡があって,捜査できるかも知れ
  ないと言われたそうですが,そのときどこに所属の警官から連絡があった
  か,お答えください。
 ・被害届を出す前に,警察が「被害届を出すということは,事件にする,捜
  査する,処罰を与えるということを求めるということ」といった説明があっ
  たことがわかっています。組織としてそれらを踏まえて被害届を提出した
  のかどうか,お答えください。
 ・九月一日見解について,どのような調査をしたという意味でしょうか。具
  体的にお答えください。
 ・同じく「犯罪性はあるのか、また相談窓口はないか」について相談した結
  果は,どのようなものだったのでしょうか,お答えください。
 ・同じく「自動プログラムを用いて短時間に大量の図書データ情報を入手で
  きるような事態は、想定していませんでした。」とありますが,想定して
  いなかったのはソフトウェアを開発した会社様でしょうか,図書館様でしょ
  うか,お答えください。
 ・九月六日の市議会答弁について,システムの改修に追加予算が発生しなかっ
  た,つまり,保守契約内での対応であったと答弁しておられますが,何故
  保守契約内で対応できたのでしょうか。具体的にお答えください。
 ・業者は警察に協力したのでしょうか。お答えください。
 ・被害届を出すに際して,相談した相手を全てお答えください。
 
 以上,図書館は「図書館の自由に関する宣言」に謳われる通り,一市民が逮
  捕勾留され,マッシュアップというごくありふれた行為が妨げられ,
  クローラの使用がはばかられるという事態を招いた根本的な事象を明らか
  にするために必要な資料を開示していただけるものと考えております。
 よろしくご確認のうえ,一日も早い,誠実な回答を期待しております。
 
 草々
 
 追伸:
 回答を強く希望しております。署名に記載以外の詳しい情報などが必要であ
りましたらご連絡いたします。問い合わせください。