九月九日から十一日にかけての問い合わせメールに回答が来た

 
 岡崎市立中央図書館からの回答は以下の通り。



(本名)様 
ご質問内容に、当方で把握していない情報がいくつかあったため、回答に時間がかかりました。たいへん遅くなりまして申し訳ございません。
 
Q.新着図書データベースへの大量アクセスとは,データベースへの直接のアクセスのことでしょうか。お答えください。
A.蔵書の詳細資料を電子化して収めたデータベースへのアクセスです。
 
Q.市民からの苦情,問い合わせは何度あり,それは何月の何日でしたでしょうか。お答えください。
A.「日経コンピュータ8月4日号」に「動かないコンピュータ」として特集された記事をご参照ください。記録はつけていないため、問合せの実数はわかりません。
 
Q.大量のアクセスとは,どの程度のものだとお考えでしょうか。具体的にお答えください。
A.数値的なことについては、これまでもマスコミ等でさまざまに表記されてきたことから、当方からこれ以上新たに申し上げることはございません。「日経コンピュータ8月4日号」に「動かないコンピュータ」として特集された記事や、8月21日付け朝日新聞(朝夕刊)をご参照ください。
 
Q.他の利用者に考慮するとは,一体どのような考慮を指しているのか,具体的にお答えください。
A.同じドメインを持つ図書館利用登録者が多数存在していることを考慮する、ということです。
 
Q.最初に警察に相談した日時を正確にお答えください。何日の何時何分かが必要です。
A.「日経コンピュータ8月4日号」に「動かないコンピュータ」として特集された記事をご参照ください。時間は記録していませんが、夕方でした。
 
Q.八月二十一日報道対応において「男性のプログラムに違法性は無い」と言及されましたが,その認識はいつからお持ちになられたのか,お答えください。
A.「男性のプログラムの違法性の有無」に言及はしておりません。
 
Q.最初に警察に相談する際に,業者とどのような相談をしたのか,具体的にお答えください。
A.記録は残っていませんが、相手の目的が何であると思われるか、アクセスを止める方法があるのか、といったことについてです。
 
Q.被害届を出すように勧められたのは,どこに所属している警官からですが,具体的にお答えください。
A.被害届は岡崎警察署に提出しました。その際に窓口となったのは、生活安全課です。
 
Q.大量の図書データ情報を入手できるような状態を想定していなかったのは,MDIS
ですか,図書館ですか,お答えください。
A.図書館は想定していませんでいした。MDISについては組織が異なるため、当方では答えかねます。
 
Q.保守契約に瑕疵担保は含まれていましたでしょうか。お答えください。
A.含まれています。
 
Q.業者が,被害届を出す前に不具合を認識していた可能性があります。すでにウェブ上で指摘されていることですが,それを鑑みて,被害届が妥当であったとお考えでしょうか。お答えください。
A.本件に関する岡崎市の見解は、現在当方のホームページのお知らせ欄に掲載しているとおりです。
 
Q.robots.txt が三月二十日十五時十四分五十三秒に更新されています。これは業者が他の図書館で不具合を隠すために行った措置と一致します。これについてどのようにお考えでしょうか。お答えください。
A.図書館がMDISに対して、大量アクセスへの当座の対処を依頼したため、MDISが一策としてrobots.txtの内容を一部変更しました。
 
Q.大阪府貝塚市で,2009年までに同じシステムで同じ障害が起きたとき,MDIS は障害として対応していました。これをどのように判断するか,お答えください。
A.MDISからは、当方とまったく同様の障害ではない、と聞いています。
 
Q.攻撃だ,と考えたのは,MDIS がそう言ったのですか,図書館がログを見て判断したのですか,お答えください。
A.「日経コンピュータ8月4日号」に「動かないコンピュータ」として特集された記事をご参照ください。攻撃だと判断したわけではありません。
 
Q.実際に被害を確認した日はいつですか,何回ですか,正確に全ての日時をお答えください。
A.「日経コンピュータ8月4日号」に「動かないコンピュータ」として特集された記事をご参照ください。大量アクセスは日々続いていましたので、それをすべて被害と見なせば、3月15日以降逮捕の日までの毎日が被害を受けた日となります。
 
Q.業者は全ての被害確認に立ち会ったのかどうか,お答えください。立ち会っていない日があるなら,それはいつだったかについてもお答えください。
A.毎日とはいいませんが、当時も現在も、週に3・4日は来館しています。
 
Q.警察官と,この人ですかと四名確認したのは何日か,お答えください。
A.捜査に関することについて、当方では回答いたしかねます。
 
Q.そのときの令状の名目,または照会書の名目はなんでしたか,お答えください。
A.捜査に関することについて、当方では回答いたしかねます。
 
Q.図書館側は「令状をもった捜査が行われた事はない」と言っていますが,事実かどうかお答えください。
A.そういった発言はしていません。
 
Q.四月以降,状況は確認しましたか,それはいつですか,全ての日時についてお答えください。
A.「日経コンピュータ8月4日号」に「動かないコンピュータ」として特集された記事をご参照ください。細かい記録はつけていません。
 
Q.四月二日に,警察のほうから図書館に連絡があって,捜査できるかも知れないと言われたそうですが,そのときどこに所属の警官から連絡があったか,お答えください。
A.連絡窓口となったのは、岡崎警察署生活安全課です。
 
Q.被害届を出す前に,警察が「被害届を出すということは,事件にする,捜査する,処罰を与えるということを求めるということ」といった説明があったことがわかっています。組織としてそれらを踏まえて被害届を提出したのかどうか,お答えください。
A.警察が被害に値するとの見解を示したため、被害届を提出しました。
 
Q.九月一日見解について,どのような調査をしたという意味でしょうか。具体的にお答えください。
A.ログを確認したということです。
 
Q.同じく「犯罪性はあるのか、また相談窓口はないか」について相談した結果は,どのようなものだったのでしょうか,お答えください。
A.具体的な成果(相談窓口等)は得られませんでした。
 
Q.同じく「自動プログラムを用いて短時間に大量の図書データ情報を入手できるような事態は、想定していませんでした。」とありますが,想定していなかったのはソフトウェアを開発した会社様でしょうか,図書館様でしょうか,お答えください。
A.先の質問と同じ回答になります。図書館は想定していませんでした、MDISについては組織が異なるため、当方では回答いたしかねます。
 
Q.九月六日の市議会答弁について,システムの改修に追加予算が発生しなかった,つまり,保守契約内での対応であったと答弁しておられますが,何故保守契約内で対応できたのでしょうか。具体的にお答えください。
A.顧客サービスととらえていますが、業者の正確な意図については組織が異なるため、当方では回答いたしかねます。
 
Q.業者は警察に協力したのでしょうか。お答えください。
A.図書館システムの内容についての質問には受け答えしたことがあるだろうと想像しています。具体的な内容はわかりかねます。
 
Q.被害届を出すに際して,相談した相手を全てお答えください。
A.日経コンピュータ8月4日号」に「動かないコンピュータ」として特集された記事をご参照ください。相談相手等はありません。
 
Q.国立国会図書館法が2009年7月に改正・公布され,同年8月には周知されております。その時点で,クローラによる情報収集に耐えられるシステムであることが求められていたのですが,これについてどのようにお考えか,お答えください。
A.8月25日付け朝日新聞朝刊をご参照ください。現在国会図書館に確認しながら、対応しています。
同法の施行が2010年4月にありました。これに先立って,国会図書館から毎秒一回程度のクローラによる情報収集が行われる旨の周知がありました。この法に基づく対処が適切に行われていたのかどうか,お答えください。
A.8月25日付け朝日新聞朝刊をご参照ください。現在国会図書館に確認しながら、対応しています。
 
Q.逮捕された男性のクローラは国立国会図書館のクローラと同程度の性能であったことがわかっています。もし,逮捕劇がなく,国立国会図書館法に則って robots.txt を更新した場合,国会図書館のク
ローラによってシステムがダウンしたであろうことが予測されます。被害届は妥当であったか
どうか,お答えください。
A.仮定の話については回答いたしかねます。
 
Q.MDIS がシステムに不具合があることを知っていて隠していたことがわかっています。少なくとも2006年には問題が修正されたバージョンのシステムがリリースされています。また,2008年から,岡崎市立中央図書館で発生したものと同じ,クローラに耐えられない問題を,各地で個別に対処しており,かつ,MDIS 社内で事例が共有されていたことがわかっています。MDIS
に対してどのようにお考えか,お答えください。
A.本件に関するさまざまな事項については、MDISと協議しています。MDIS社内でどのような動きがあるかについては、当方では確認しかねます。
 
Q.三月十九日に業者が「ロボットによるアクセス」と報告し,三月二十日にrobots.txt
が修正されました。これは,図書館側からの指示によるものでしょうか,どなたかのアドバイスでしょうか,お答えください。
A.図書館がMDISに対して、大量アクセスへの当座の対処を依頼したため、MDISが一策としてrobots.txtの内容を一部変更しました。
 
Q.同じく三月二十五日,試着図書一覧ページの URL が日ごとに変化するよう変更されました。これは,図書館側からの指示によるものでしょうか,どなたかのアドバイスでしょうか,お答えください。
A.「日経コンピュータ8月4日号」に「動かないコンピュータ」として特集された記事をご参照ください。
 
Q.同じく三月三十一日,さくらインターネットからのアクセスをファイアウォールで遮断するよう設定が行われました,これは,図書館側からの指示によるものでしょうか,どなたかのアドバイスでしょうか,お答えください。
A.「日経コンピュータ8月4日号」に「動かないコンピュータ」として特集された記事をご参照ください。MDISからの提案を検討し、図書館が指示を出しました。
 
以上です。
岡崎市立中央図書館