岡崎市立中央図書館事件の謎 その2

 
 ひとつめの謎の謎解きは取材不足なので後回しにして,ふたつめを先に。
 
 参考記事の魚拓
 http://megalodon.jp/2010-0822-0134-16/www.asahi.com/digital/internet/NGY201008210009.html
 
 館長は「(男性のプログラムに)違法性がないことは知っていた」と発言した,と朝日新聞の報道にありました。また,同じ報道で「図書館に了解なく繰り返しアクセスしたことが問題」とも発言していました。
 つまり,クローラそのものは問題ないが,クローラを(図書館システムに対して無断で)使ったことが問題だ,という,行為の違法性については言及していない,ということになります。
 ・・・・?('A`)
 
 つまり。
 「男性の自動車には違法性がないことは知っていたが,男性が無断で乗りつけたことが問題だ」
 というような感じ・・・?
 
 行為の違法性を感じた,知った,そう考えた,だから,処罰を求めるなら出してくださいと説明された被害届について検討して提出した,ということかな?
 

  1. 男性のプログラム=クローラには違法性がない
  2. クローラを使うという行為によって,図書館のサーバが停止した
    1. だから業務が妨害された
  3. 業務妨害は違法だから被害届を出した
    1. 事前の警察の説明によって処罰を求めるという意味を知ったうえで出した
  4. 逮捕され,起訴猶予処分になったことを報道で知った

 
 ふむ。一応,話は通りますね。
 やはり突っ込み所は「違法性がないクローラでアクセスしたら落ちた」という事実の認識についてのところではないかと思います。
 何故落ちたのか。クローラを使ったから。「クローラで何故落ちたのか。」
 ごくごくヌルいアクセスしかしないクローラで何故落ちたのか,というところまで,誰も考えていなかった。また,気付いても言わなかった。
 
 そこに問題がある,と考えます。