こういう水準が

 
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm1601597
 
 無償で提供される。漏れらが払う対価は称賛のみ。
 この動画、実はたいへんなもんなんだぜ?
 
 音源もモデルデータもうp主が作ったものじゃない。
 うp主は動作を作って合成しただけ。要は「演出」
 
 今までほとんどそういう「演出」とか「効果」とか「編集」とかの人は表に出てこなかったわけよ。作曲も厳しくて、演奏含めて直接表現する人くらいしか拾い上げられてなかった。
 どんなに編集技術があって、同じソースからでも優れた成果物を生産できたって、それは今までなら単に「パクリ」でしかなかった。それどころか発表の場さえなかった。
 YouTube、ニコニコ、Stage6 あたりがその受け皿になった。唯一、コメントを動画につけられるニコニコが一気に勢力を伸ばした。
 
 ニコニコのすごいとこはそれだけじゃない。
 
 一次製作者であるオリジナルコンテンツ作者がいるよな。今なら初音ミクでオリジナル楽曲を上げる人。
 副次的な製作者がいる。初音ミクの絵を書く人、3Dモデルを作る人。
 二次製作者がいる。オリジナル楽曲と絵や3Dモデルを組み合わせて PV 作っちゃう人。
 その上でだ。コメント職人がいる。これは他のメディアでは存在しない。
 強いて言えば、バラエティ番組の「笑い屋」みたいなもんか・・・?いや違うな。コンテンツの質まで左右しかねない笑い屋はまずいない。
 コメント職人は視聴者側のコンテンツを作る。見ている人の感覚を増幅する装置だ。これがオリジナルや二次創作のコンテンツを変える。というより、補強する。
 ライブハウスでの感覚というか、なんというか。
 
 ニコニコのすごさはシステムやCGMWeb2.0なんかじゃない。ひとえに、複数のレイヤーの「作り手」が共有できる場であり、その作り手の表現の場であり、そしてそれを見る俺らの楽しみの場であり、
 そういった、様々な人たちが時間すら乗り越えて等しく「ニコニコする」ってところにあると思うんだ。
 
 楽しいってのは、とっても強力なモチベーションになる。だからニコニコには是非存続してもらいたい。
 見ているだけの俺みたいなヤツのためだけじゃなく、ニコニコでニコニコを振りまいてくれる職人たちのためにも。
 
 というわけで、初音ミクねんどろいど買うヤツはニコニコ市場を経由しろよな(笑