セキュリティEXPO

 
 見てきた。
 
 全体的に情報漏洩対策と内部統制のソリューションが多いね。一部で情報漏洩対策とフォレンジックの絡みに着目したものがあったみたいだけど、残念ながら説明を聞けなかった。
 目立ったのは、トータルソリューションで全部一発なものが複数出展されていたこと。ウイルス対策、暗号化、spamフィルタ、WEBフィルタあたりまでを一気にやるゲートウェイとか。
 
 ウイルス対策ではカスペルスキーのブースでユージン・カスペルスキーが講演してた。途中からなんとか聞けたのでラッキー。
 ウイルスの進化を3ステージに分けて、愉快犯の第一世代・ワーム化した第二世代・プロが噛んでる第三世代として説明していた。
 あと、別のブースで、これも途中からだけどケビン・ミトニックの講演も聞く事ができた。メールが盗聴されたら困るから暗号化するのが普通だよね、って話をしていたのが印象的。
 
 全体的な傾向として、暗号化とロギング、フィルタリングが目立った。その他、情報持ち出しの制限のためにストレージへの書き出しをなんとかしようってやつがけっこうあったかな。
 
 最終日だけの駆け込み見聞なので、あまりブースを回れなかった。デジカメも忘れていっちゃったし。
 ケビン・ミトニックは講演後に人だかりができて、撮影会みたいになってた。
 
 個人的には、メールの暗号化は本当に必要なの? と思わなくも無い。盗聴されるリスクがどの程度かはっきりしないし、よく説明で出てくる「メールはメールサーバのバケツリレーで云々」って話も、昔は確かにリレーサーバがいっぱいあったけど、今では spam 対策で第三者メールのリレーは事実上できない状態になっているし。
 となると、組織内でのリレーか、ルータ等でミラーポートにケーブル挿すか、ルータをハクってログるか、そんなかんじになる。加えて、Winny なんかで検索キーワードを含むファイル名を底引きするのと違って、偶然スニフしている経路上をメールが流れてくるのを待つ、ってスタイルになる。
 リスクとしては薄いんじゃないか、という疑いがぬぐえないのよね。
 
 そんなことを考えながらビッグサイト西館を回っておりました。