取り急ぎメモ -味噌キムチチゲ「風」のなにか-

 
 例によって塩は使わない。ので、キムチ鍋の素とかも使わない。キムチすら使わない。
 とにかくビックリしたのでメモだけしておく。一味入れすぎて明日のオレのケツが炎上するのは確定なんだけど、それ以外で明らかに方向性は間違っていないっつうか、これ正解っぽい。
 
 やったことだけメモっておく。
 
 白菜ざくざく刻んだ。
 肉入れるの忘れてた。
 ベビーホタテ100gをダシ用に投入。煮ながら崩して身も味付けの一環に。
 「削り節」(いりことか鰹節とかの粉砕した粉末。無塩)大さじ4くらいブチこんだ。かなり見た目悪くなる(細かい点々がいっぱい浮く)
 大さじ1くらいの一味唐辛子ブチこんだ。
 大さじ1くらいの粉末ニンニク(分量的にはニンニクひと玉くらい。ひとかけじゃないぞ)
 大さじ5くらいのゴマ油
 ほんのちょっとの酢。
 水ではなく日本酒でスープを延ばす。
 
 そして驚け。
 
 納豆1パック投入。
 
 俺が驚いた。
 
 チゲを無塩でできたら冬は乗り切れると思って試す一環として、市販のキムチ鍋のタレとかキムチチゲの素とかの原材料見たりしてたときに「チゲはもともと一味とニンニクをゴマ油で炒めてからスープで伸ばした鍋」とか「納豆を投下するとコクが出て味噌チゲ風に!」とか見かけて試してみたのがきっかけ。
 
 分量が明らかにおかしいので、納豆の甘味と入れすぎた一味がケンカしてはいる。してはいるんだけど、これはマズくない。むしろおいしい。
 たぶん納豆も一味も単に入れすぎてるだけだと思われる。
 ガッツリ煮込んでトロトロになったスープはまさに味噌チゲ。納豆は挽き割り納豆かあらかじめ裏ごしなりしておけば豆も気にならんと思われ。
 納豆の甘味、コク、一味の辛味、ホタテと削り節の海鮮系のダシ。まさかの合一。
 
 これ、分量ちゃんと極めたらお客様に出せる無塩料理に仕上がるぞマヂで。
 
 納豆嫌いな人には辛いかもだけど、互換品にチーマージャン使う手もある。これはちょっと追求する価値あるな。
 
 現時点では全て目分量なので「れしぴ」にはできないけど、コレ本気でちょっと試すわ。
 肉関係なしで野菜ガンガン食えるし、身体あったまるし、分量いいかげんだったのに今日のが普通にウマいし、ひさびさにヒットどころかエンタイトルツーベース、ちゃんとフォーム仕上げたら狙ってホームラン級の鍋になるんじゃまいか。
 
 
 今は亡きひよこちゃん土鍋も、立派な鍋マンセー野郎に育った俺を見てきっと草葉の陰で満足してくれていることだろう。
 突然死した初代、致命傷と思われた大きなヒビを抱えて1年頑張った二代目、君らのおかげで今こうやって鍋の試行錯誤を繰り返す根性が身についたよ。
 ありがとうひよこちゃん。ありがとう日清。でも今年のドンブリは買ってないけどな。
 
 
 っつうかニラとかネギとか入れ忘れて普通に白菜だけガンガン喰ってたし。豚肉スタンバってたのに白菜ウマすぎておかわりした挙句に解凍して放置しちゃった肉の処遇に困っている俺様。