ぷららの Winny 遮断

 
 極めて妥当なサービスとして稼動する模様。そうそう、そうやってデフォルトONでいいから解除も再設定もユーザの意思でできるようにしてもらわないと。
 このかたちなら全てのプロバイダに追従してもらいたいね。っつうか、一般ユーザが使うのはWEBとメールとメッセンジャくらいのもんだと決め打ちして、それ以外のアウトバウンドと全てのインバウンドは基本的にストップしちゃってもいいんじゃないかとさえ思うよ。
 で、アウトバウンドについてはサービス名(FTP とか ネットニュース とか)とポート番号のどちらでも選択して開放できるようにして、インバウンドについてはもう少し敷居を上げてもいいんじゃなかろうか。
 要するに使いたければ勉強しろってことにして。
 
 今と違って、昔(といってもせいぜい10年前)はネットのサービスを使うために勉強しなきゃならなかった。Windows3.1 や初期の Windows95 には TCP/IP の実装すら後付けだったしね。おいらもブラウザの設定がわかんなくてネットニュースで質問して「呑み会一回我慢して買いなおせ」とか言われたっけ。
 RIMNET のメール読むのに出張先から NiftyServe に PHOENIX だっけ?からアクセスして、Telnet サービス経由で RIM の Shell サービスにログインして mail コマンドでメールやりとりしたりニュース読んだり。
 音響カプラじゃ何故か PPP ログオンに失敗しちゃったんだよねえ。無手順なら大丈夫だったんで、わざわざニフティ経由で接続したんだよな。緑色の公衆電話で。
 出張先で仕事終わって夜に 公衆電話 - 音響カプラ - ポケットモデム - ノートパソコン ってな接続でカタカタやってておまわりさんに懐中電灯で照らされて「オイ!そこで何をやっている!」なんて言われたのはもう10年前かあ。
 
 閑話休題
 
 初期状態で機能をオフにしておいて、わかっている人がその機能を自己責任でオンにする、っていうアプローチはすでにお馴染みの手法だと思う。初期の Windows なんかでも、インスコ直後はなんでもアリアリな IE が立ち上がってきたけど、最近は初期設定がセキュアなものになってきている。
 たとえば署名の無い ActiveX コントロールは最初から無効になっている、とか。って、これは前からだったっけ?
 
 同じように、プロバイダも初期状態ではサービスを制限しておく時代なんじゃないかな。で、必要に応じてユーザの意図で設定を変える。この方法なら(繁雑だけど)各ユーザが意図的に該当サービスを許可した、と確認できるわけだから(設定時に警告と許諾で言質を取ればいいやね)、プロバイダとしても責任分岐点を明らかにできる利点もある。
 ユーザも初期状態ではそこそこフィルタリングが効いていて、例えばバックドアの危険性もある程度防げたり(リバースコネクト型には無力だけどな)するわけだ。インバウンドを最初から切っておくなら山田系にも対応できるだろ。
 で、必要ならユーザが設定を変更する。おいらみたいに自宅に溜め込んだドキュメントを仕事先でも閲覧したくてサーバ置いてる、とかそういう場合、ルータのポート開けて DMZ 組むみたいにプロバイダのアカウント設定で受け入れるポートを設定てなことができればいい。
 もちろん、そうすることでどんなリスクがあるかはわかっているだろ?という前提で、念のために設定時に利用許諾とかEURAみたいな感じで「ポートを開きますか?」みたいな対応をするわけだ。
 
 固定 IP アドレスを取得しろとか言われそうだな。でもねえ。固定するほどのことじゃないんだよねえ。アドレスが切り替わって一時的にアクセスできなくってもそんなに困らない内容なら、固定 IP アドレスは不要なんだよね。VPN 張りたいわけじゃないんだし。
 
 つことで、プロバイダもルータみたいに設定変更できるようになってくれないかな。ルータみたいなもんだ、その使用料が課金だ、って思えば、ルータみたいに初期設定でほとんど閉じられてるのを自力で調べて開けるとかメンテするとかそういう感覚もわかりやすいだろ。
 使いこなせない奴には高度な機能を使わせなければいい。ほとんどの人には WEB とメールとメッセンジャーで充分なんだから。
 ただし、使える人使いたい人の邪魔にはならないように。そのために、ユーザが任意にコントロールできるべきだ。ただし、ユーザの責任の範囲で。