山田とキンタマとドクロ

 
 世間はキンタマ感染を「Winnyで情報漏洩」といかにも Winny のせいだと言いたげだが実際のところはそんなもん関係無い。なぜか。山田とキンタマとドクロはそれぞれすでに感染経路を Winny や Share に依存しなくなってきているからだ。
 WEB で充分。いまさら「Winny さえ使わなければいい」なんて言ってる奴はとりあえず二周遅れで走っていることに気づきましょう。
 
 っていうか、Winny だけでもなければキンタマだけでもない。Winny を禁止した結果 Share に乞食どもが流れ、すぐにでもドクロが大繁殖してやっぱり情報漏洩に直結するだろうことは容易に想像ができる。
 
 さて。
 
 乞食とヤクザは三日やったら辞められないそうだが、データ乞食であるところの Winny ユーザも三日やったら辞められないようで。しかも乞食ですから、一般社会に生きている人なら当然知っているような常識に欠けている。つうか、日常的に拾い食いをしているわけで、そんなやつらがウイルスに感染したところで自業自得なわけだ。
 問題はその自業自得の奴らが大事なデータを持っていたこと。乞食に貴重品を預けるからおかしくなる。
 
 とはいえデータ乞食を一発で見分けることは難しい。さらに、ご家庭でお子様がデータ乞食になってエロ動画を拾い食いしながらちんちんシュッシュしていることに気づかずウイルスまみれのPCでお仕事しちゃったお父様は(´・ω・)カワイソスなわけだが、ご家庭のPCの管理者としての責任は誰が取るんだという意味では自業自得でもある。
 会社単位学校単位組織単位でも同様で、データ乞食にデータを渡しちゃいけないとは言いながらも誰がデータ乞食なのかを判別するのは難しい。乞食が汚い手で触った PC が汚染されていないとは言い切れない。
 そこで、二次的ではあるが「データ乞食は情報に対する価値観が狂っている」という事実を拠り所に、情報管理がシッカリできない奴には情報を渡さない、という自衛を行うしかない。
 要するに適切なアクセス制御をしましょう、といったところ。
 ご家庭ではせめて仕事環境くらいクリーンな環境で、という意味で、パパ専用マシンでも用意してやってくれ。Excel や Word が動けばいいなら、中古で五万も出せば買える。中古PC はとりあえず PSE 法の対象外だ。つっても、五万で買える端末でも五年落ちしていないことが多い。ノートPC でもだ。デスクトップでディスプレイつきのを探しても充分買えるだろうし、もちろんそちらもそんなに性能が厳しいわけではない。ノートなら PenM 800MHz、デスクトップなら Pen3 の 1GHz ちょいくらいで、メモリが 256MB くらいの Windows2000 な端末が手に入れば充分に仕事はできるはずだ。そもそも持ち帰れる規模の資料ならそれくらいのスペックで作業できる範囲にほとんどが収まるだろうし、それ以上が必要ならちゃんと残業代出してもらって会社でやれと。
 仕事用のクリーンな環境が得られないなら、ガッチリ管理しなさい。子供のアカウントは Users 権限に抑えて、さらにアプリのインスコは禁止しておきなさい。それくらいならできるでしょーに。それすらできないなら、PC を共有する資格は無いよ。
 最低限の知識があれば Antinny とその亜種および近似種に感染することはなくなるはずだ。
 
 それすらできないやつは死ね。回線切ってその LAN ケーブルで吊って死ね。
 
 さて。それでも完璧ではないのは仕方のないところで、世の中にはデータ乞食がせめて他人様を巻き込んでしまわないように、衛生観念と貞操観念の無い売春婦が援助交際などと言いながら性病を撒き散らさないようにと、それなりの衛星用品を開発したり配ったりあるいは教育を行おうとしている、まさに聖者のような人が居ます。私のような「キンタマに感染するような馬鹿は死ねばいいのに」なんて言っちゃう人にはとても真似ができません。
 
 てことでそういった人達のサイト等を紹介。
 
 まずはニュイルス日記。
 全く知らん人ではないわけだが、ずいぶん前に全く違う某スレ関連以来、長いことコンタクトしてないなあ。
 こちらの人はキンタマや山田など、様々な亜種を捕獲しては検体をワクチンベンダに提供している。また、自身でも検出ツールを作成して公開している。様々な報道が行われるようになる前から活動しており、彼がいなかったらはたしてワクチンで Antinny が検出できたかどうかすら怪しい。
 
 続いて、山田オルタナティブ(´・ω・)カワイソス @まとめwiki
 山田関連で Download 板のスレをまとめている。そもそもの始まりから山田の動作内容、さらにその解析結果や検出について、感染元のファイルの情報などがまとめられている。
 ちなみに Download 板のスレでは感染者に対して感染の告知や駆除方法の指示なども行っているらしい。
 
 ひまぐらまさんの blog では関連ニュースが紹介されている。また、バリアースというツールを作成・配布している。バリアースは感染の危険があるファイルを検出(EXEファイルを検出)して拡張子を変更することで感染を防いだり、端末が HTTP に応答したこと(サーバとして動作していること、つまり山田やドクロに感染していること)を検出して警告することができる。水際の防御策、といったところだ。
 
 最後に、ちょっと古いエントリだけどBirth of Bluesさんが山田系やドクロについてまとめている。
 他のまとめを通読しているひまが無い場合など、せめてここだけでも読んでおくといいだろう。
 
 
 データ乞食は三日やるとやめられない。中毒みたいなもんだろう。しかもそいつらを区別したり駆除するのは難しい。
 なら、せめて人様に迷惑をかけないように躾るしかないんだろう。同時に、躾ても無駄かもしれないことを警戒して、信頼できる範囲のみに重要な情報へのアクセスを許可する適切なアクセス制御を行うべきだ。
 
 犬でさえ芸を覚える。データ乞食が犬以下の知能しかないのなら、人と同じアクセス権を与えることはできない。それでいいだろ。
 
 PC には必ず管理者がいる。PC がウイルスに感染したら、それはほとんどの場合ユーザの責任でもあり、管理者の責任でもある。キンタマ等の「偽装したEXEを踏まない限り感染しない」タイプのウイルスなら、100% ユーザと管理者の責任だ。家庭の PC のユーザは誰か、管理者は誰か、よく考える必要がある。
 ハサミですら子供には危ないから触らせないだろ?
 PC も同じようにちゃんと管理しなきゃいけない。