だいたいわかった
生島 勘富君とどうして話が通じないのか，だいたい解ったので，自分用にメモしておく。
大前提として，生島君 id:Sikushima にとって生島君の言う「常識」が全てに優先する。それは法より優先される。
ただし，その「常識」が具体的に語られることは無い。何故なら，生島君にとってそれは説明する必要の無い「常識」だから。
そして，その「常識」に沿わない考え方は「お子ちゃま」「小学生の考え方」「まともに社会に出ていない」等として，アーアーキコエナーイ状態に陥る。
「常識」は共通普遍で，自分以外も同じ「常識」を共有しているはずであると考える。
そして，何かあればすぐ「民事訴訟でなんとかなる」と言う。民事で訴訟すれば相手は折れる，民事で訴訟すれば相手は示談する・・・と。
その理由は「マスコミが取り上げれば相手は折れる」から。
しかし，法には明るくないので，提訴理由がいい加減になる。
当然，事件などの理解がおかしくなる。
だから，妙な，ズレた例えを繰り返す。
参考例１：「法律よりも常識のほうが大事だ」
http://kantomi.iza.ne.jp/blog/entry/294469/
参考例２：「常識で考えれば」
http://kantomi.iza.ne.jp/blog/entry/295351
参考例３：「マスコミが取り上げないというなら、取り上げられるような行動を取ってもらえませんでしょうか？」「方法は簡単です。一審の弁護士を民事で訴えればよいのです。」
http://t-m-lawyer.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_288f.html のコメントを kantomi で検索
これをもとに，librahack 事件における生島君の主張を読み解くと，こうだ。
「常識で考えて」，警察が librahack を疑うのは仕方がない。だから逮捕も仕方がない。そうなった原因を「常識で考える」と，MDIS が全ての原因だ。だから，「常識で考えて」業界のレベルアップが不可欠だ。そして，「librahack は民事で MDIS を訴えれば，マスコミが動くので MDIS が折れる」からそうするべきだ。
生島君の考える常識は生島君だけの常識なので他人には理解されない。説明もしないので当然のことだ。
そして，その生島常識に基づいて，生島常識では当然だ（だから説明の必要は無い），として，論を進める。だから読者には論拠が不明瞭になる。論理展開も不可思議妙ちくりんなものになる。
で，論拠を求められると「そんなの常識」と返す。何故なら，生島常識は生島世界において普遍的なものだからだ。論理展開の矛盾を突かれても同じ。「理解できないのは常識がないからだ」と返す。
そして，生島論に反論する者は，生島常識を知らない「未熟者」と罵倒する。
それでも反論が続けば，アクセスブロックやコメント削除などで「無かったことにする」
トラブルの決着は，民事訴訟で行う。
生島君の言う「議論」とは，あくまで生島常識の範囲内で生島論を補強することでしかない。
これでやっと見通せた。
論拠が提示されないのも仕方がない。それは生島君にとって自明の理であって，説明する必要のないものだ。そして，それは誰もが知っていて当然だからだ。知らないのは未熟者なので相手にする価値が無いと判断するのだ。
常識が揺らぐというのは自分の世界観，ひいては自分自身が揺らぐということ。自分が積み上げてきたものが揺らぐということなので，自分に強いプライドがある場合はなおさら自分の常識を確たるものとしておかなければならない。
良くも悪くも生島君はアグレッシブなベンチャー企業の社長だ。プライドが高いのも頷ける。少なくとも会社を維持してきた実績が自信に繋がっているのだろう。
だからこそ，生島君にとって生島常識が批判されたり反論されたりすることは許されないのだ。理解できないのでも理解しないのでもない。理解してはいけないのだ。
だからこそ，生島常識に反することは「幼稚」で「未熟」で「お子ちゃま」だとして切り捨てなければならないのだ。反論する者を排除しなければならないのだ。
ようやく生島君の話の筋が見えた。道理でロジカルに説明しても感情的直感的に説明しても理解できないわけだ。生島君自身のプライドが「バカの壁」になって周囲を見渡せなくなっているのだから。
あれもこれも想像，と指摘してきたものは，生島君にとっては生島常識，当然のことなので指摘の意味がわからないのだ。
あれもこれも詭弁，と指摘してきたものは，生島君にとって自明の論理，当然のことなので指摘の意味がわからないのだ。
中二病的な主張に見えたのは，生島君のプライドで凝り固まったペルソナだったのだ。
生島君 id:Sikushima に語りかけても意味は無いことがよくわかった。
