NetWalker 実機をみてきた

 
 NetWalker を見つけたのでちょいと触ってみた。
 両手持ち親指タイプが十分できるサイズで,ザウルスよりはしっかりしたキーボードになってる。立ったまま使うにはいいだろうけど,デスクに置いてタッチタイピングするには狭苦しい感じ。
 サイズそのものはザウルスより一回り大きい感じ。重さは気にならなかった。
 
 以下,雑感。
 
 店頭で触ってみた感じでは動作は軽く,もっさり感は感じなかった。Ubuntu のフル版が入っているみたいで,デスクトップアイコン以外にもアプリケーションメニューから一通りのものが起動できるようになっている。
 キーボードのタイプ感も悪くない。ポインティングデバイスは慣れが必要かと思ったけど,意外にスムーズ。画面タッチでも動かせるのでその点問題にはならないだろう。
 
 大きな問題は通信機能が無線LANしかないこと。拡張性に乏しく,USB ホスト機能はあるもののカードスロットが MicroSD しかなく,CF カードサイズのデータ通信カードが使えないのが致命的。
 つまり,単体でインターネットに接続することが難しいということ。インターネット前提のモバイル端末でこれは厳しい。
 E-MobileWillcomスマートフォンを併用して,スマートフォンでダイヤルアップ&無線ルータ化することで代用するか,USB 接続タイプのデータ通信デバイスを使うしかない。
 USB 接続タイプのものだと両手持ちの邪魔になる位置(左側)にデバイスが飛び出すので,やや使いづらい。せめて背後にするか,どうせなら CF カードスロットがあればよかった。
 また,ザウルスのようにディスプレイが回転したりはしない。ふつうのクラムシェルタイプというか,超小型ノートパソコン的な感じなので,せっかくのタッチパネルが使いづらい。
 この二点がなんとかなっていれば,衝動買いしてしまうところだった。
 
 感想としては,電子手帳とノートパソコンの間の端末といった感じ。モバイルを謳っているけど,実際にクラウドコンピューティングを実現するには無線LANだけではかなり厳しいと言わざるを得ない。
 とはいえ,自宅で寝転がってインターネット,という使い方には最適だし,値段も手ごろなので,選択肢のひとつに入れてもいいだろう。
 すでに USB 接続型の E-Mobile 端末を持っているとか,Willcom W-Zero3[es] あたりを無線ルータ化している,という人でも,手持ちの端末でできることばかりなので,いまさら買うには厳しいかもしれない。
 
 結局,私は買わなかった。なんというか,これなら今のザウルス*1でインターネット接続できているし,インターネット接続が難しくなるのであればいくら高機能でもその魅力が半減してしまうからだ。
 ザウルスのブラウザは中途半端だし,もう機能的にキツいんだけど,インターネット接続のたやすさと携帯性から,NetWalker に乗り換えるのはちょっと待った,といったところ。
 後継機に期待したいところだけど,後継機って出るのかなあ。