土鍋まにあ

 
 ほぼ同時期にひよこちゃん土鍋を切っ掛けに土鍋から鍋料理経由でこっちの世界に突撃した某でゅらはんさんちが正統派家庭料理を突き進んでいるのを見て微笑ましくもあり。
 当方は右目が一部死ぬという症状から死亡遊戯な高血圧っつうか死に至るピザが発覚してから最早通常の料理は不可能となり無塩調理法の開発に余念がありません。
 そのため一般の家庭料理とは趣を異にしつつも。
 
 実はひよこちゃん土鍋、大きなヒビを抱えつつも現役だったりするのです。
 
 ごはん炊く。おかゆ炊く。それだけではありません。
 土鍋の修復に牛乳を煮込む、あるいは小麦粉等を煮込む、というのは、おかゆを炊いたりごはん炊いたりするのと同様に効果的であったりします。
 
 つまり。
 
 自宅でシチューを作ったり、リゾットを作ったりするぶんには不便しない、ということでもあるのですよ。
 従来の鍋であれば出汁にどうしても醤油や味噌を使ってしまいそうですが、これら牛乳と小麦がベースのものであれば味付けはハーブとホワイトペッパーでなんとかなってしまうのです。
 そう、土鍋は病人の味方でもあるのです。
 
 少なくとも野菜ベースのシチューやきのこベースのシチュー、シーフード系のシチューやリゾットであれば高血圧もちの人にも安心です。
 腎臓に致命的なダメージが来ている人にはちょっと蛋白が多すぎるかと思いますが、その場合は牛乳ベース以外のシチューがあります。
 
 トマトベースです。
 
 一般的にシチューと言われて思い浮かぶあの白いのはホワイトソースを牛乳で伸ばしたものですが、ブラウンソースをトマトとブイヨン、赤ワインで伸ばして牛肉を使うとあのビーフシチューになるのです。たぶん。
 ブラウンソースとホワイトソースの違いは小麦粉の炒め具合なので、あとは伸ばすスープの違い。料理法は大きく変わりません。きっと。
 ブイヨンの塩分が気になるなら牛骨などからスープを煮出してもいいでしょう。鶏肉を使ったトマトスープならチキンコンソメを気取って鶏がらからスープを取ってもよさそうです。
 
 煮込み。簡単な料理法ですが、奥は深いですぞ。
 
 でゅらはんさんちが正統派なら、私は邪道でもかまいません。すでに私は一般の料理本のレシピは食することができない状態であるがゆえに。
 
 が。しかし。土鍋マニアの名にかけて。
 でゅらはんさんちに負けないくらいに毎日旨いもの食っていたいものです。
 
 
 なんて駄文を、「ちゃんと『食』というものを考え出すと、いろいろ難しいなぁと思う今日この頃。」の一文からつらつら書いてみたのです。