あーあ。

 
 ぷららに続いてニフティも。(毎日新聞の記事
 
 10年以上使っているニフティユーザとして残念だ。すでに規制をかけられているところでは BitTrent で Fedora Core5 の ISO イメージをダウンロードするのに差し支えがあったとか、FTP ですら数分で規制対象になるといった話がちらほら。
 当方はまだ規制地域ではないため状況は確認できず。しかし、ISO すらダウソできないとなると厳しい。
 
 「ウィニーだけでなく他のファイル交換ソフトも」
 ああ。どこまでなんだろう。スラドの書き込みから BitTrent や FTP もアウトらしいという噂を読み取ったが、FTP でファイルの交換となると、もちろん「アップローダー」にアクセスできるブラウザもアウトになるんだろうか。メールの添付ファイルは。
 
 詭弁?ああそうさ。でもね。そういう規制かもしれないってことは覚悟しておかなくちゃいけない。
 GyaO の登場から、それまで「P2P で帯域が」などと言っていた、要するに「悪いユーザのせいで」ということで、プロバイダがユーザを増やしながらバックボーン増強から目を背けてきたその態度を貫けなくなった。GyaO のサービスは秀逸で、結果として帯域を圧迫している。
 そのことが「インフラただ乗り論」に到達する。知るか。業者間で調整してくれ。ユーザはより使いたいサービスを選択する。おまえらのコンテンツより GyaO のほうが面白いから見る。後発で同様のサービスを提供して分散させるのではなく GyaO を悪者にしようとする態度が解せないし許せない。
 
 閑話休題
 
 ぷららと違うのは二点。
 ひとつ。帯域が圧迫されているから、と明言したこと。規制を広げることを視野に入れていることがわかる。Winny は帯域を圧迫するから制限するそうだ。同じ理由で他のファイル共有ソフトも。これはいくらでも対象を拡大できる言い分だ。すごいぞ。
 ふたつ。ぷららと違って影響範囲が大きいこと。他社の追従が始まればどうなるか。わかるよな。
 
 最大の問題は、これによって「プロパイダはユーザのインターネット利用形態を制限できる」ようになったこと。Winny はトロイが蔓延して情報漏洩が酷いので、緊急避難としてまず Winny ネットワークを遮断しますってんならまだ話はわかる。でも、実際には「帯域が一杯一杯で、これ以上ユーザを増やすと回線がパンクしそうだけど、でもユーザは増やしたい」って商売上の目的を満たすために一人あたりの帯域を制限したいわけだ。
 そうすればバックボーン増強を後回しにできる。ブロードバンドといいながら最大100Mbpsといいながら実はそれだけ使えませんよと。大容量データがサクサク落ちてきますよみたいに宣伝しておきながらこれだからねえ。
 おいらはブロードバンド前からの人だが、FTP で Ring から RedHat Linux の CD イメージを三日かけて落としたりしたのが懐かしい、今では ADSL で楽になったと思ったら規制か。そのぶん値段は下げてくれるんだろうね?俺は帯域にカネ払ってるんだけど。ベストエフォートはもちろん理解しているが、宣伝どおり「CD一枚が短時間」くらいは維持してるんだろうね?
 
 インフラただ乗り・・・?インターネットてものの構造を理解していなかったのか?ISPのくせに。
 
 Winny を一時的に規制するのはわかる。が。必ず開放が予定されている時限規制でなければならん。
 ネットはインフラなんだろ?
 取水制限渇水時の緊急避難だろ?それがインフラってもんだ。災害時の発信規制だって一時的だ。「二回に一回発信できない」なんてありえないだろ。そういうことだ。
 
 Winny はメディアでさんざん槍玉に挙げられたうえに商用サービスじゃあない。規制をはじめるには格好のスケープゴートなわけだ。
 キンタマに感染するような馬鹿が諸悪の根源だってのにね。
 
 さて、Winny は帯域を圧迫するから制限しますよというこの度の宣言、どうなることやら。
 むしろ改正後の会員規約をベースに Winny 利用者を強制退会処分にしてくれればいいのに。
 
 そもそも「情報漏洩による被害者」を保護するために「情報の拡散を防ぐ」なら、Winny ネットワークを止める必要はないな。単に上りのトラフィックを規制すればいい。そうすればキャッシュの拡散は抑えられる。
 下りの規制は何か違うと思ってたんだけど、それはつまり「視界を塞ぐ」ってことだたからだ。競馬馬の遮眼帯だっけ?目隠し。あれで「見せたいものしか見えない馬」にしようとしているみたいで、違和感があったんだ。下り規制は結局のところごまかしに過ぎないだけでなく悪い前例にしかならないしね。
 
 でも上り規制されたら鯖置くのに辛いか。