ここんところの情報漏洩は

 
 http://www.atmarkit.co.jp/news/200603/25/takeda.html
 
 テロじゃないんだよなあ。愉快犯なんだよ。
 キンタマの初期型は確か Winny のキャッシュを削除した。つまり、Winny ネットワークの機能不全を目的にしたわけだ。情報漏洩には繋がらない。
 さらに自身を Up フォルダにコピーする。これで、他のキャッシュを削除した分だけ自分がコピーされやすくなる。
 Winny ネットワークにとっては痛いけど、どうってことはない。
 しばらくして拡張子偽装やアイコン偽装を行うタイプが出てきて、情報漏洩系といえるのは 2004 年の初めくらいに出てきた、デスクトップのキャプチャをアップローダに送るやつだったと思う。
 このあたりまで、発想は可愛いもんだ。2ちゃんねる等では一部で厨房をいたぶって遊ぶということが行われてきた。最も過激ないたぶりに遭ってきたのが、著作権違反厨というものだ。他人のサイトの画像をコピーしてきたり、著作物にサイト内リンクを貼って自作のように見せかけたりしているサイトの掲示板を荒らしてしまう。あるいはサーバの管理業者に通報したりして閉鎖に追い込むというわけだ。
 同じように、Winny ネットワークの重要な部分であるキャッシュの拡散を妨害したりしていた、ということだ。あるいは「著作権違反の winny 厨を晒しあげる」って発想で、デスクトップをキャプチャして画像掲示板に送った。
 当初はトロイの作者の思い通り、エロゲの壁紙を貼った割れ物厨が必死で削除を試みる様が滑稽に晒し上げられ、「祭り」になった。「苺キンタマ祭り」と言われたものがそれだ。
 愉快犯なんだよ。
 
 やがて祭りは加速する。もっと刺激的なものを、というニーズが高まる。相手は所詮著作権違反者だ。犯罪者を晒しあげることに躊躇はいらない。
 そこに登場したのが「仁義なきキンタマ」だ。自分自身だけでなく、ローカルコンピュータ上のファイルを圧縮して Winny ネットワークに放流するものが現れた。
 祭りは最大加速した。そりゃそうだ。ビックリするようなネタが流れ始めたんだから。
 
 テロなんかじゃない。愉快犯だ。だから動機はとんでもなく軽い。
 軽いから後に続きやすい。面白いから後継者も続く。軽い気持ちでできてしまう。相手は著作権法の違反者だ、そいつらに罰を与えるにはキンタマや山田がよく効くし、祭りになる。
 テロほどの目的は無い。
 無邪気にマシンガンを乱射している亜種作者達は深く考えてはいない。
 手軽で面白いからやっているだけだ。
 
 手口も低レベルだ。ウイルスとしては使い古されたものでしかない。電子メール経由の添付ファイルで言い尽くされた対策が採られていれば何ら問題の無いはずのものだ。
 
 テロなんかじゃない。日本でインターネットがテロの惨禍に見舞われているわけじゃない。
 日本のユーザのセキュリティリテラシーがあまりにも低すぎる。ただそれだけだ。
 
 赤信号では渡っちゃいけません。そんなこと常識だ。でも、教えられていないとわからない。幼児は道の向こうに母親を見つけると赤信号でも駆け出す。同じように、ちんちんいきり立たせてガマン汁をダラダラこぼして脱水症状直前になっているセンズリ猿はエロデータを手に入れたら何も考えずダブルクリックする。
 死ねばいいのに。
 
 さて。情報セキュリティに関してノウハウを持っている奴らは、そんな猿を躾なきゃいけないらしい。小学校の先生の悩みとおなじようなもので、それくらいの躾は家庭でやってくれと言いたい所だが、親子揃ってちんちんシュッシュしてるようなのばっかりらしいから家庭での躾は期待できないのかもしれない。
 
 さてどうしたものか。
 
 テロなら目的がはっきりしている。が、相手は愉快犯とその幼稚な手口に簡単に引っかかるサル同然のデータ乞食だ。真の被害者は巻き添えを食っているだけにすぎない。
 原因と結果が繋がっていないからややこしい。テロならそこんとこしっかり繋げてくる。
 
 本当に面倒くさい。キンタマに感染するような馬鹿を躾た所でカレーの一杯も食えないわけだし。とはいえ被害者がこれ以上生まれてくるのは忍びない。
 そもそも俺みたいなのがこんなところで何か考えたり、このへんで紹介したサイトの人達が必死に最前線で頑張ってみた所で、対策しようとしない奴はそもそも見に来ない。で、そういう奴らこそ感染する。
 いくら対策を考えても提供しても、感染源が追従しない。風邪をひかないためにうがいと手洗いってのは常識なのに、馬鹿は風邪引かないと信じ込んで泥にまみれた手で残飯を漁って喰っている。で、下痢便を公共の場所で撒き散らす。下痢便の悪臭で迷惑しているのが、真の被害者の立ち位置だ。本来全く関係ないはずの人たちが迷惑させられている。
 
 テロでもなんでもない。低レベルな愉快犯とそれ以上に低レベルな感染者が沸いているだけだ。
 そいつらを救う理由なんかない。隔離して迷惑にならない所に追い込むのがベストだ。
 
 その方法はまだ見つかってないってのが問題なだけで。今ん所は隔離策で「せめてWinny専用PC買えよあるいは仕事用クリーン環境なPC準備しろよ」くらいしか言えないわけだが。次善の策として、アクセスコントロールするしかない。同時に厳しい罰則が必要だ。とりあえず、漏洩の根本になった感染者はツラ出せや。「エロに目がくらんで職務責任を果たせなかったデータ乞食のオナニー猿は私でございます」と謝罪して回れ。それくらいのことはやらせるべきだ。
 もちろん自費で。
 
 感染者は被害者じゃないんだからね。むしろ「業務上過失」あるいは故意の「加害者」だ。少なくとも Winny に絡んだ漏洩では言い逃れはできない。
 テロだとするなら、感染者は共犯だ。即刻検挙しやがれ。
 
 あとネットランナーは助長行為ね。扇動者。