戦争と平和(12日追記)

 
 で、日本はコテンパンにやられたわけだが。
 
 太平洋戦争開戦当時の状況を顧みると、当時の常識*1や情勢から開戦はやむなし、と思えるんだけど、じゃあ今何かあったら戦争オッケーか?と言われれば明らかに「NO」だ。
 当時と今では常識も違えば情勢も違う。太平洋戦争は日米間のアジア大陸における利権争いが発端なわけだけど、その後日本がバブルになって世界中の資産を買い占めるんじゃないかって勢いになったときも戦争にはならなかったし、オイルショックのときだってそうだ。
 経済戦争という言葉はあるけどドンパチやるわけじゃない。
 
 今、戦争に近い状況にあるとすれば、たとえば EEZ ギリギリで資源開発をしている中国は原潜を日本領海内にウロウロさせて日本海から太平洋に出る航路を探し回ったりしているし、沖縄や尖閣諸島にちょっかい出したくてウズウズしているのがよくわかる。これらは日本南海を迂回して太平洋に海軍を送るための航路や資源を確保するために、ってことだ。台湾を大陸側に組み込みたいのもおなじ理由だね。支那は未だに帝国主義やってるからね。チベットトルキスタンを見ればいい。おなじことを日本領に仕掛けてこないとは限らない。実際にかの国は核の照準を日本に合わせている。
 また、領土問題でいけば韓国は竹島を武力占領している。領土問題っていうのもおこがましいが、もともと日本領の無人島を江戸時代に朝鮮人が違う島を指して「あれはウリの島」と了承を取ったときに地図上で竹島を盗んだのがはじまり。なので、韓国が出してくる証拠はいつもどこかおかしい。
 そもそも領土問題ということなら国際法廷に出るのが筋道だけど、負けることが明らかな韓国は不法占拠を続けて実質的に統治しているのは韓国だと言い張るための実績作りのために時間稼ぎをしている。
 さらに対馬に手を出そうとしていることもよく知られた話だ。
 領土問題ならロシアとも北方領土の問題がある。北部方面師団はしょっちゅうスクランブルしてるってのは昔の話なのかなあ。
 領土問題だけではなく、北朝鮮による拉致問題もある。あれは国家の主権を侵す非道なテロだ。
 
 ざっと眺めるだけで、日本は中韓露と領土問題を抱えている。うちロシアは条約ベースなんで話し合いができるが、中韓については明らかに武力を背景に押してきている相手だ。
 さらに、文化的侵略というものがある。これについてはじっくり自分で調べてみるといい。
 
 これらの脅威に対して、日本が「攻めていって」解決するとしたら、俺は猛烈に反対する。これら中韓の侵略は許せないが、だからといって即武力というのは今の常識情勢に照らせば方法として間違っていることが明らかだからだ。
 ではどうするか。
 
 防衛すればよい。
 
 竹島の不法占拠については国際法廷にまず訴え出る。問題を大きくすることだ。北朝鮮については経済制裁を行うと奴らは息の根が止められてしまう。小泉が大規模な経済制裁に出ないのは、常識が通用しないテロ国家が暴走するのを忌避して逃げ道を用意しているからに他ならない。ギリギリまで締めても息の根が止まらないよう調整しながら少しずつ対応しているということだろう。
 中国についてもおなじだね。
 
 つまり、「言うべきことを言い、やるべきことをやる」ことが必要だ。日本式の「わかってくれよ」は通用しないのが国際社会なら、ガツンと言わなければならない。
 小泉や石原、町村や麻生といった人が喝采を浴びるのは、内容はともかく、まずは発言していることが評価されているからではないだろうか。
 彼らは防衛している。ただ殺されるままになっていれば「争い」ではないが、盾を持ち身構えたら「争い」になる。しかし、国を守り国民を守り我々の生活を守るためには、ただ殺されるのを待っていては話にならない。
 
 
 武力を用いてあらそうことは下策中の下策でしかない。しかし、それを外交上の一手段であると認識して、相手がその手段を選択する可能性に対応できなければならない。
 武力を行使しなくても、守らなければならないものがある。ならば、日本は他の国々と同じように、言うべきことは言うべきだ。
 
 そうやって、相手と同じ立場で交渉すればよい。日本だけがなぜアンフェアな立場にいなければならないんだ?
 
 そろそろ戦後を終わらせて、戦前にならないように注意しながら「平時」にシフトしてもいいんじゃないかなと思うのです。
 そうしないと、また侵略されるよ?そしたら戦争になってしまう。
 
 おいらは戦争はイヤなんだよ。だから、攻めてくる奴にまず「NO」を言って欲しい。それでダメなら、他の手を考えようや。
 

*1:今の常識ではないことに注意