ふむ。

 
 30日の靖国参拝裁判の大阪高裁の判決を今でも「違憲判決」と言っている人は、つまり「朝日新聞読者で、かつメディアリテラシーが低い」あるいはわざとそう言う事で印象操作をしている、と言えそうですな。まあ、この期に及んで朝日に依存できるのはもう「読者」じゃなくて「信者」でしょうけどね。
 朝日だけが「違憲判決」とウソを書き、他紙は「違憲判断」と書いていたと記憶している。
 裁判は「政教分離原則を定めた憲法に違反し、信教の自由などを侵害され、精神的苦痛を受けた」として慰謝料を求めた原告に対し、「被害があったとは認められない」として棄却する判決を下したわけだ。つまり、コイズミが靖国に参ったところで何を信じるかは全くの個人の自由のままであって、それを理由に精神的苦痛を受けたなんて考えられねえだろヲィ、という至極真っ当な判決なわけだ。
 
 で、違憲判断の理由を中国新聞が報じた判決要旨から引用。


 首相も個人としては信教の自由を有するが、首相という公職にある者としては、政教分離原則違反の問題が論議されている中、各参拝が私的行為か公的行為かを公に明確にすべきであり、私的行為であることをあえて明確にせず、あいまいな言動に終始する場合には、公的行為と認定する一つの事情とされてもやむを得ない。



 国は靖国神社との間にのみ意識的に特別のかかわり合いを持ったというべきで、一般人に対して、国が靖国神社を特別に支援し、ほかの宗教団体とは異なり特別のものであるとの印象を与え、特定の宗教への関心を呼び起こすといわざるを得ず、その効果が特定の宗教に対する助長、促進になると認められる。


 私的参拝と言いつづけるか、他のお寺さんとか教会にも公式参拝するといいらしいよっておいおい。
 とりあえず政教分離の原則からいけば、国の機関として宗教行為やったらダメなので、私的参拝で納めておくのが妥当でしょうな。ぶっちゃけ、今は特定アジアの外圧があるんで、公式参拝を止めるべきではないと考えている。外圧に屈したとなると、テロに屈したのと同じように要求はエスカレートするのが目に見えているからね。
 
 とりあえず該当記事が今は見えないみたいなんで、Google キャッシュおいときますね。
 つうか、これじゃあ公明党はヤヴァいでしょうねえ。どうしたもんでしょ。
 
 ま、この判決は「国が勝訴」してるんで、国側が傍論を理由に上告はできない。原告は上告できるけど、たぶんやんないだろうね。一審・二審と負けてるし、最高裁で合憲判断までされたらどうしようもない。このままにしておいて、違憲「判断」をあたかも「違憲判決」のように振りかざして印象操作するほうがいいだろう。どうせ負けるならあとでゴネるネタを握ったまま負けたほうがいい。
 結局のところ、そうやって法的拘束力も何も無い傍論をあたかも裁判所の判決のように振りかざすのは、事実を隠してお花畑を後先考えず構築したい左巻きの人たちなので、生暖かく見守るなり徹底的に蹴散らすなりしてあげてください。
 
 判決と言えば、29日に東京高裁で千葉の靖国裁判の判決が出てるけど、こっちは合憲の判断が為されているね。誰も触れてないけど。
 とりあえず、「判断が分かれている」ってだけで、決着はついてないわけだな。
 
 つか、どこも「違憲判決」は出してないわけで。そこんとこ忘れちゃいけませんな。
 
 ところで、いつまで「A級戦犯」とか「BC級戦犯」って言いつづけるんでしょうね。もうとっくの昔に罷免赦免され、名誉回復されているはずなのに。せめて「元戦犯」とか言ってあげなよ。それに、A級B級C級じゃなくてA種B種C種だし。いつまで誤訳を使いつづけてるのさ。
 東京裁判そのものは魔女裁判で連合国の復讐劇だったことは明らかだけど、判決は受け入れたんだしさ。だったら、正しい判決を使おうよ。クラス分けされたんじゃなくて種類分けされただけだとか、東京裁判の判事国が11ヶ国揃ってちゃんと戦犯を罷免赦免したとか。
 解決したって事実をスっとばして、問題がさも生き残っているかのように扱うのって、歴史の捏造とおなじでよくプロ市民とかが使う方法だけど、そういうサヨの論法が間違っていることをちゃんと示すためにも、正しい歴史認識を持つためにも、解決した事は解決したとちゃんと認識しなきゃね。