自民大勝

 
 まさか単独過半数で安定多数キープするとは思わなかったわけだが。
 
 なんでこんなに勝ったんだろうか。いくら民主が腐っているからといって、これは勝ちすぎではないか。
 投票日直前になって、中国が尖閣諸島付近の経済水域境界線に作ったガス田近辺に軍艦を展開したことが、中韓ベッタリの民主にとって逆風になったのかもしれない。
 小選挙区制ではわずかな差でも大きな差に拡大される。民主が都市部で取りこぼしたのは、都市部で情報強者となっていた若い世代が選挙に出かけたことが大きな要因かもしれない。
 ネットワークのあちこちで、blogで掲示板で、民主党の政策のヤバさが論じられていた。マスコミが報道しないヤバさを、ネットで情報収集して議論できる人は知っていた。
 そういう人は民主には投票できない。小泉は新たな戦術を用いて戦略を達成しようとした。はみ出した「抵抗勢力」は戦術が古いままで抵抗しきれないまま消えていった。民主は戦術も古く、戦略も無いままただ中韓に媚びていた。自民が勝つのは当然だ。消去法で自民しか残らない状態で、自民を超える政策を出せなかった民主が減らした議席を自民が奪い取った格好になっている。
 
 東京比例区では票を集めすぎて名簿の人数を上回るという珍事まで発生した。従来民主が強かった都心部で民主離れが起きていることがわかる。もう民主の支持基盤は労組しかないのではないか。旧社会党とおなじ構造に陥った民主に、次はあるのか。
 
 もちろん、小泉政策がすべて問題無いわけではない。年金制度は微妙なままだし、財政再建はうまくいっていないようだ。とはいえ、その元になったのは野党民主党の強行な抵抗だったりするわけだが。つうか、自民のマニフェストの達成度が低いのは最大野党が抵抗のための抵抗をしたせいなんだが。
 政策論では民主は議会でさんざん抵抗しておきながら対案が出せなかった。マニフェストもいいかげんなものだったことがよくわかる。
 ろくに政策を出せない状態で政権取らせてくれと叫んでも、必死に現政権を批判してみても、悪口ばかりで具体性がなければ見放されるのは当然のことだ。選挙戦略の失敗も民主大敗の理由だろう。
 二大政党制を達成できるには、政権担当能力のある政党が二つ無ければならない。今はまだ一つしかないと言う事だ。
 
 中には自民のあまりの勝ち方と、民主やマスコミの偏向報道で「小泉の強権政治で一党独裁か!」と恐怖する純粋な方もおられるようだが、そんなに心配する事は無い。
 自民党自民党内で保守派と改革派が存在している。見かけは自民党一党政権でも、内部的には保守と革新が政権交代しているようなものなんだ。民意の反映とは言い難いが、あまり無茶しすぎると当然のことながら自民も議席を失うことになる。
 今回の選挙は「民主には無理だ」と思った有権者過半数を超えたということを示しているにすぎない。来年九月で任期切れとなる小泉の後任となる人物は、この大勝のプレッシャーを受けることになる。小泉改革への期待を背負って後任に就く人は小泉路線を引き継ぐしかないだろう。でなければ、おそらく次で大敗することになる。
 勝ちすぎと思えるほどの自民大勝で、国民は民主に明確にNOを突きつけ、圧迫外交を続ける中韓に抵抗できる首長を支持すると同時に、自民党そのものに対してプレッシャーをかけることに成功したと言える。
 次に議席を減らす事になれば、小泉の後任は責任を問われることになるだろう。
 
 この大勝、意外と国民はベストな投票行動をしたのかもしれない。
 
 
 あとは自民の右派と左派で党を割って二大政党してくれればいいんだが、まだ公明が邪魔だな。
 現状で連立を解いて速攻で宗教団体への法人税課税を行えば、創価学会の弱体化で公明も縮小するだろうから磐石の二大政党態勢への第一歩を踏めるんだがな。
 今の民主vs自民は売国奴vs日米同盟で、消去法で自民ってだけだから、ちゃんとした保守vs革新になってもらわないと困る。そのためにはまず売国奴を一掃しなければならん。在日利権に代表される差別利権と三馬鹿対策をしっかりしておくことで国内の安定を図り、その上で政治体制を進化させればいい。
 今は体制をいじっている場合ではない。中韓による侵略を退けることが急務であろう。